作品

往復小説#1-1-1:「葉」

往復小説 松里鳳煌#1:「秋」>MASATO#1-1:「葉書」>天外黙彊#1-1-1:「葉」 本文 庭先のモミジはまだみずみずしく青々としている。今年はいつごろ紅葉こうようが見れるだろうか。 「忙しいとは思うけど、たまには元気な顔見せてあげて。」 「そうだね、長い…

往復小説#6:「酒場にて」(掌編)

発信者:天外黙彊 赤ワイン 「私はどちらかと言えば、肉やチーズなど味のしっかりした食べ物とあいまわ。魚などの生臭い料理とは少し相性が合いませんの……」 日本酒 「馬鹿言っちゃぁいけねんよ、酒に料理を合わせるだなんてもっての外。江戸っはテメエの指…

往復小説#5:「公園のはなし」

往復小説 天外黙彊#5:「公園のはなし」>松里鳳煌#5-1: 「景色」 本文 「ワン!ワン!」 ポチは飼い主のタダオの手綱を強く引いてかん高く吠えた。 「ダメダメ。公園にお前を連れ込むわけには行かないのだよ。ほら。」 公園入口に設置された“利用者案内”をタ…